離婚は「退職金」などと同じ、まとまったお金が入る機会の一つでもあります。いかに離婚後の生活を過ごすかも含め、専門家の意見を聞いてみることも選択肢の一つです。
―実際に資産運用というとハードルは高いですよね。
新屋
そこは正直、別れる部分です。全く経験がなく、初めてだからこそプロのアドバイスを信じてくださる人と、怖さの方が強くなってしまい、少しずつしか始められないという人もいると思います。ただ、資産運用は車の運転と似ていて、運転しているうちに上達し、怖さもなくなってきます。資産運用も経
験を積んでいく中で、徐々に生活になじんでくるという性質があります。皆様にとって、無理のない範囲でしてもらえればと思っています。
このような自分自身の経済的な人生設計について、専門家に相談するということはアメリカが進んでいるといわれています。アメリカには、“divorce plan”といって、離婚を専門にしているファイナンシャルプランナーもいます。アメリカは日本に比べても離婚率が高く、資産運用が一般的であることから、プロのアドバイスを受けたいと考える人が多いからかと思います。また、専業主婦の方は特に、受け取った資産を生かして、生活費のプラスアルファにしていきたいと思われているようです。
離婚後の生活を安定したものにするには離婚前からの準備も大切
中里
先ほども言いましたが、 財産分与で手に入る金額は、自分と相手の双方の資産を合算して2で割り、差額を多い方から少ない方に流すという考え方です。その時に漏れがあっては、損をしたり得をしたりということになります。ですから、二人の仲が円満な時から、万一の時に備えておくことが大事です。お互いの関係がぎくしゃくしていると、多く持っている方が自分の資産を隠しがちです。二人が円満な時には、相手が何を持っているか、オープンだけれども詮索はしないという関係の時がチャンスです。「ぎくしゃくしてからではなく二人が円満な時から備えを」がポイントですね。
新屋
私の経験でいうと、自分が将来的にどのくらい年金が入るのかなど、自分自身の資産についてもわかっていない人が多いです。ファイナンシャルプランナーは、有価証券のアドバイスをするのだけが仕事ではないので、生命保険や年金など、お金にまつわる全般的なアドバイスができます。
保険を例にすると、どんな保障を選ぶかという観点では、家族がいたとき、離婚したときなど、生活が変わったときに、どんな保障が必要で、どういうものが不要かという取捨選択をすべきです。貯蓄型のタイプもありますので、財産として捉えれば、そういう保険を分割で受け取れば、生活費プラスアルファの部分を生み出せます。
―離婚の際には特に、冷静にお金のことを考える必要があるんですね。
中里
私は最初に、相談者の方の話をよく聞くようにしています。もちろん、すぐにトーンダウンすることはありませんが、離婚には経済的な問題が大事だということを理解してもらえば、その時に突然冷静になれるんです。お金の話をすることで、少しブレーキがかかります。
逆に、お金の話が後回しになればなるほど感情の収まりが遅くなり、解決が長引き、ストレスが強くなります。最初の相談の時に、お金の話まですることで相談者の方に安心してもらえます。お金の問題が解決すると、概ね気持ちも収まるんですね
新屋
自分にどういう選択肢が用意されているかが見えると、冷静に物事が考えられます。わからないままですと不安だけが募ってしまい、もっと多くとれないかなど、発想が非現実的になってしまいます。今、どういう状況かを整理して、気持ちを静めてもらうことが大事ですね。
―現在、離婚を考えていらっしゃる方に、一言お願いします。
中里
離婚がなんとなく頭に浮かんだ、その時点でもう、ご相談に来ていただきたいですね。これは、離婚を勧めているのではなく、自分にどのような選択肢があるのかを早い時点で知ることが、一番いい選択ができるからなのです。専門家にいろんな話を聞いて、自分にあるチョイスがわかったうえで、最善のチョイスをしてほしいと思っています。
新屋
なかなか自分ひとりでお金を増やそうと思っても具体的に考えるのは難しいと思います。離婚、もしくは死別でおひとりになるときに、それまで問題を話していたパートナーがいないわけですから、私どもプロを頼ってもらえればと思います。お金の専門家をうまく使ってもらって、話し相手、それからアドバイスをもらえる人、きちんと導いて、一緒に考えてくれる人が世の中にはいるのだよということを認識してもらえるだけでも、だいぶ違うと思っています。
―お金と離婚というテーマでお話いただきました。弁護士、ファイナンシャルプランナーはどちらも、お客様の気持ちを汲み取り、整理をし、選択肢を与えてくれる存在です。それぞれの専門家をうまく活用していただければと思います。
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